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■弓削田健介
 絵本紹介
  第1作品 『ヌチヌグスージ』
  第2作品 『つながってる!』
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メッセージを頂きました 活動記録 報道記事
ヌチヌグスージの絵本に関する、新聞・雑誌等で報道された記事を掲載いたします。
被爆終戦六十周年 中国新聞社・長崎新聞社 共同企画 
平和への求心力

〜 命の尊さをもう一度みんなで考えよう 〜

 原爆投下から六十年。広島・長崎は世界の中心となって平和活動を推進してきました。
中国新聞社と長崎新聞は、被爆体験や戦争の悲惨さを風化させないため、読者を通じた提案をします。一人でも多くの人に、平和と命の尊さが継承されるよう願っています。
 それぞれの本が、みなさんに語りかけてくれるはずです。
 これから何をするべきかーと。                     
続き(PDF-38K)

朝日新聞 2006年1月13日掲載  命の大切さ、地道に教えて
                     
先祖からのつながり絵本で表す

 「数えきれないご先祖さまが誰ひとり欠けても、ぼうやは生まれてこなかった、ということさ
〜」。

沖縄のオバアを語り手に、先祖から子孫へ綿々と受け継がれる命の尊さを説いた絵本「いのちのまつり『ヌチヌグスージ』」を出版して2年近く。絵本としては異例の約9万部が売れ、特に大人からたくさんの反響が寄せられた。

 「命は大切だ」と分かっていても、子どもが深く受け止められるように伝えることは難しい。反響の大きさは、命の教育に悩む大人がそれだけ多いということだろう。

 1男2女の子育ての真っ最中。
以前、上級生から靴を隠すなどされた長男(11)が、おとなしい同級生に同じことをした。
人間はストレスがあると弱い方へ矛先を向けてしまう。子どもが犠牲になる事件も、大人社会のストレスのはけ口が、弱い子どもに向けられているのだと思う。

 戦後の日本は米国に倣い、モノに満たされることが幸せだと取り違えてきた。大人自身が偏差値や出身校に縛られ、命のつながりを教わらなかったひずみを軌道修正できず、現状を招いているのではないか。

 この1年で100回ほど全国各地で講演した。たくさんのご先祖さまを描いたページを、体を覆うほど大きく拡大コピーする=写真。それを子どもにまとわせて、「君の中に数えきれないご先祖さまが詰まっているんだよ」「暴力は本人だけでなく、ご先祖さま全員にもしていることになるんだよ」と話している。

 防犯カメラ、防犯ブザー、スクールバスなど、子どもを守るための「湿布」はある。でも、根源を治さないと、どれだけ張っても治療できない。
地道に命の大切さを教えること。遠回りのようだけど、それが一番の「処方箋」であり「特効薬」になるんじゃないかな。
沖縄タイムス 2005年2月2日掲載  絵本で命の尊さ世界へ
                     
いのちのまつり作者草場さん、沖縄県知事対談
 沖縄を舞台に、先祖から子孫へと受け継がれる命の尊さを描いた絵本「いのちのまつり『ニチヌグスージ』」の作者の草場一壽さんと、イラスト担当の平安座資尚さんが三十一日県庁に稲嶺恵一知事を訪ねた。二人は「絵本を通して、沖縄から世界へ、命の尊さのメッセージを伝えていきたい」と話した。
 草場さんは佐賀県出身の陶彩画家。一昨年七月の長崎男児誘拐殺人事件をきっかけに絵本を自費出版、沖縄在住の平安座さんが絵を担当した。
 草場さんは「輝いて生きていることを先祖に伝え、感謝する沖縄の先祖供養の考えに共感した。永遠に続く命の重さを一人でも多くの子どもに伝えたい」と話した。
 絵本は沖縄を訪れた男の子が主人公。墓参りをしていたオバーから「ぼうやにいのちをくれた人は誰ね〜」と訪ねられ、両親、祖父母、曽祖父母と上げるうちに、目に見えない命のつながりと尊さに気付く筋立てだ。
 昨年五月に自費出版したところ口コミで広がり、一万部を完売。十月にはサンマーク出版(東京)が全国出版したが、初版二万部を完売している。
 子供たちに命の大切さを教える教材として、大きな反響を呼んでいる。



読売新聞 2004年9月12日掲載 生命の大切さ 子供よ学んで

 親から子へ、子から孫へ連綿と続く命をテーマにした絵本が、自費出版としては異例のベストセラーになっている。「ヌチヌグスージ『いのちのまつり』」。昨年七月の長崎市・男児誘拐殺人事件をきっかけに、佐賀県山内町の陶彩画家、草場一壽さんが原作を書いた。「一人ひとりの生命の大切さを子供たちに伝えたい」と草場さん。英語、中国語、韓国語で出版作業が進み、三十か国語への翻訳計画もある。

 「ヌチヌグスージ」とは沖縄方言で「命のお祝い」の意味。沖縄を訪れた少年が、お墓参りをするオバア(おばあさん)から「ぼうやにいのちをくれた人はだれね〜?」と尋ねられ、両親の両親、そのまた両親へと無限に続く「ご先祖さま」とのつながりを知る−−というストーリー。
 絵を担当したのは草場さんの友人で、那覇市在住のイラストレーター平安座資尚さん。「ご先祖さまは誰ひとり欠けても、ぼうやはうまれてこなかった・・・・・」とオバアが語るページは八つ折りになっており、広げると縦八十五センチ、横三十七センチ。数え切れないほどの先祖の顔が描かれ「いのち」の三文字が浮かび上がる。
 草場さんは「生命誕生から続き、これからも続いていく命。すべての根本にある命について考え、感じてほしい」と話している。
佐賀新聞 2004年8月16日掲載 命の大切さ伝える『ヌチヌグスージ』
連綿と続く命をテーマにした自費出版の絵本が大きな反響を呼んでいる。山内町の陶彩画家草場一壽さんが手がけた絵本『ヌチヌグスージ「いのちのまつり」』は、今年5月の発売以来、一万部を突破する勢い。今秋には大手出版社からの全国発売が決まった。
 ヌチヌグスージは、沖縄弁で「いのちの祭り」の意味。主人公の少年が、ご先祖さまの人数がどれだけいるかを数えてみて命の尊さに気付くという筋書き。草場さんが原作を手がけ、沖縄在住のイラストレーター平安座資尚さんが絵を担当した。
 初版五千部は完売し、増刷した五千部もほぼ売り切れ状態。口コミで教育関係者らに広がり、幼稚園や小学校などからのまとまった注文も目立つという。
 今年十月には大手出版社からの発行が決まった。英語や中国語、韓国語など五ケ国語の翻訳作業も進む。
 反響の大きさに草場さんは「この本は命が永遠であることを直感的に分かってもらえる。背景には親も先生も、なぜ命が大切なのかをきちんと伝えられない状況があるのではないか」と話す。
 本の売上の一部は、NPO法人地球市民の会が計画している小中高一貫教育校の設立資金に充てる。
西日本新聞 2004年7月7日掲載  沖縄の供養祭を題材に絵本を自費出版
 佐賀県山内町鳥海の作家、草場一壽さんが子供たちに命の尊さを伝える絵本「ヌチヌグスージ」を自費出版した。沖縄の方言で「命のお祝い・お祭り」の意味。先祖を大切にする沖縄の供養祭を題材に命の意味や、生きることの大切さをかわいらしい絵を添えて分かりやすく説いている。
 草場さんは、地元の保育園で十年前から「いのちのたね」と題する卒園の絵本をつくっている。一昨年四月に那覇市を訪れたとき、墓前に親族が集い、三線を奏でて祖先を供養する「清明(シーミー)祭」を見て感激。昨年7月、長崎市で十二歳の少年が四歳の男児を殺害する事件が起きたことで、「命の大切さを子どもに伝えねば」と絵本づくりを決断したという。
 絵本は、「清明祭」を見つめる主人公の男の子にオバアが「大勢いる先祖の中で、一人でも欠けたら、ぼうやはうまれたこなかったのさ」と教える。一部がとじ込みになった本には、たくさんの祖先の顔が描かれ、中央に赤で「いのち」と記す。ラストは男の子が結婚して子供が生まれる様子を描き、命が受け継がれていくことを語りかける。男の子は「ぼくの命はすごい」と叫ぶ。
 全体の構成と文章を草場さんが手掛け、那覇市のイラストレーター、平安座資尚さんが絵を描いた。草場さんは「命は生まれる前からつながっていて、かけがえのないものだということを子供たちに理解してほしい」と話している。
毎日新聞 2004年6月16日掲載  生命の旅終わらせない 〜 「奇跡的存在」視覚で
 「生命の旅は終わらない。いや、終わらせてはいけない」。陶板に絵を描いて焼成する「陶彩画」作家で、佐賀県山内町の草場一壽さんが、宇宙の始まりから脈々と続く命のリレーを描いた絵本「ヌチヌグスージ『いのちのまつり』」を出版した。長崎県佐世保市の小6同級生殺害事件で、子供たちに命の貴さを教える必要が叫ばれる中、絵本では「オバア(おばあさん)」が生命のすばらしさを語りかける。
 「ヌチヌグスージ」は沖縄方言で「命のお祝い」の意味。2002年、草場さんが那覇市で個展を開いた際、同市在住のイラストレーター、平安座資尚さんに案内された先祖供養の行事「清明(シーミー)祭」が物語の舞台だ。
 一族の墓の前で三線を手に歌い踊る人たちを不思議そうに見つめる男の子。傍らのオバアが「ぼうやにいのちをくれた人はだれね〜?」と問いかける。
 両親、祖父母、曽祖父母・・・・・と指折り数える男の子。オバアは、数え切れない「ご先祖様」が一人欠けても男の子は生まれてこなかったと説く。クライマックスでは、八つ折りに畳まれた縦85センチ、横37センチのページを開くと、数千の先祖の顔と「いのち」の文字が。
 きっかけは2003年7月に長崎市で起きた幼児誘拐殺人事件。「命の貴さを視覚的に教えられたら」と思い立った。以前、町内の保育園で卒業記念の絵本づくりを手がけた際、自分が生まれるまで何人の先祖がいたかを、子供たちに1週間描き続けてもらった経験を下地に、ほぼ1年がかりで完成させた。平安座さんがさし絵を引き受けた。
 「いかに自分がかけがえのない、奇跡的な存在であるか分かってもらえれば、他人の命も貴いことが理解出来るはず」と草場さん。
佐賀新聞 2004年6月3日掲載(有明抄)
(中略)
佐世保市の小学校で痛ましい事件が起きた。十一歳と十二歳の少女たちにいったい何があったのか。人の命を奪うほどの激しい衝動はどこから込み上げるのか。憎しみか、怒りなのか。心の中のどこにもつれがあったのだろう。動機の解明を待つしかないが、子どもたちに命の大切さを早く伝えなければ。
なぜ人の命を奪ってはいけないのか。佐賀県杵島郡山内町の画家、草場一壽さんとイラストレーター、平安座資尚さんの手による『ヌチヌグスージ(いのちのまつり)』(今心工房)は、人間が生きることの不思議さを解き明かしながら、命の尊さを語りかける。
この世の中にたった一人しかいない自分。でもそれは両親がいたからだ。その両親にも両親がいて、そのまた両親にも両親がいて・・・。こうしてずーっと続く“命の旅”。「そうするとぼくのご先祖さまは百万人?」と訪ねる坊やに、草場さんは沖縄の長老・オバアに、こう答えさせる。「オバアにわかるのは、数えきれないご先祖さまが誰一人欠けても、坊やは生まれてこなかったと言うことさあ」。
かけがえのない命と人間の存在理由。誰とて旅の途中で終わらせてはいけないのだ。